体験記
塩と食事 〜舌を噛んだときの痛みの対処法と自然治癒
Glass Story
僕は、よく舌を噛んだり、奥歯の上、ちょうど頬の裏側のあたりを知らないうちに噛んでいたりします。
年末も、思いっきり舌を噛みました。
噛んだ瞬間に鋭い痛みが走り、鏡を覗くと、網で焼いた餅のようにぷっくらと血豆が出来ていました。
血豆は、数時間後にはぺしゃんこに潰れていました。口内の血豆は大抵気づかないあいだに消えています。
痛みは、傷ができた直後よりも、数日経ってからの方が激しく、次第に増していきました。
ズキンズキンと頭に響き、食事はもちろん、水を飲んだり、喋ったり、舌を使うあらゆる動作のたびに鋭い痛みが走ります。
こうして痛めることで始めて舌の有り難みを知りました(『舌切り雀』は本当に恐ろしい物語ですね)。
くしゃみが出そうなときなど、究極の選択を迫られるような気持ちがしました。
年末年始も、ほとんど喋れません。
痛みは日を追うごとに激しくなり、約一週間。対処法として、薬を使わずに、体の自然治癒をどうやったら手助けできるか考えました。
そこで民間療法で天然のくすりとして有名な「塩」を、自然食品の店で天然のものを購入し、傷口に塗り込むことにしました。
ご想像の通り、悶絶するくらい強烈な痛みが襲います。
でも、その後まもなく、完全ではないにしても、潮が引くように痛みが落ち着いていきました。
しばらくすると痛みはまた戻っていきますが、この「傷口に塩を塗る」ことを、夜寝る前と朝の習慣にすることにしました。
食事は、舌の痛みもあるのですが、なるべく少食を心がけました。
16世紀のヴェネチアで、病をきっかけに少食を心がけ、100歳を越す長寿となった富豪ルイジ・コルナロの本に、馬から落ちた怪我もたちまち回復したとあります。
自然治癒をうながすときには、消化や思考など余計な負担を体にかけない方がいいのだろうと思います。
したがって食事内容は、くたくたの玄米粥に、傷の修復に必要な栄養素を含んだ、胡麻とほうれん草を添え、一日二食にしました。
結果、痛めてから年をまたいで、おおよそ10日、痛みの激化と緩和を、潮の満ち引きのように繰り返しながら、ようやくほぼ完治といってもいい状態になりました。
感覚としては、患部が薄い膜のようなもので覆われた、治りかけで痛みの引いていく直前が、一番痛みが酷かったように思います。
以上、舌を噛んだときの対処法と治癒の体験記録でした。



